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Xiaomi Mi5 電池交換とタッチパネル無反応問題


Gearbestで購入したXiaomiのMi5。
サイズはちょうどよく、スペックも高い。見た目もシンプルでカッコイイし、MIUIも使いやすい。
ゴリラガラス4を採用しているらしくキズにも強い。写真じゃ分かりにくいですが、保護フィルムを貼らずにずっと使っていましたが、全くキズ付いてなくとても綺麗です。
本体重量も軽く、値段にしたって安いものです。
高品質にまとまっている。
名機も名機。できることならずっと使っていたいです。

そんなわけで長らく愛用して二年ぐらい経ちましたでしょうか。
タップ反応がどうも悪い。
電池がたまに、20%ぐらい残っていても電源が落ちる。
電源が切れたあと、なかなか起動しない。充電しても充電ランプが点かない。
根気よく電源ボタンを押し続けるか、暫く放置しておいて再度挑戦してみると、たまに起動してくれる。
そんな反応にずっと悩まされました。

とりわけ一番困ったのがタップ反応の悪さ。
反応が悪いどころか一切受け付けなくなります。
マウスを持ち運ばないとどうにもまともに使えない。
何か解決策はないかと海外フォーラム(日本展開の無い機種なので、日本では情報があまりない……)を漁ってみましたが、これ!といった解決策は見つからず。

ただちょっと気になる書き込みも見つけました。
※意訳
「バッテリー入れ替えてみた?僕はそれで直ったよ」
「それはもう試しました。ですが直りませんでした」
どうやら質問者は直らなかったみたいですが、直った方もいる様子。
他に解決の手がかりもないので、バッテリー交換に賭けてみることにしましょう。

バッテリーの入手

とりあえず、バッテリーを入手しないことには始まりません。
バッテリーには純正品やサードパーティ製の互換製品などがありますが、とりあえずは純正品を探しましょう。
純正品はBM22という型番のバッテリーです。
まずは購入元のGearbestを探して……無い。

Amazonならどこかの業者が仕入れているかもしれないのでそっちも探してみることに。
お、あったあった。

ように見えたんだけど、互換品であって純正品じゃないのはいいとして、
現在在庫切れです。この商品の再入荷予定は立っておりません。
在庫がなかった!!

その他にもヨドバシやら何やら見てみたが見つからず。
当然町の電気屋さんになぞ置いているはずもない。
これは困った。

と、ここで最近割と利用しているメルカリで探してみることに。
……あった!
【Xiaomi Mi5 バッテリー BM22 交換用】
なかなかマニアックなモノ売ってる人もいるんですねぇ。

ともあれ入手はできたので良いですが、売っている場所は少ないですね。
リチウムイオン電池は空輸が禁じられて陸送しかできないので、届くのが遅いのも原因の一つかもしれませんね。

分解、カバーの取り外し

次はカバーを取り外します。
さて、Mi5の本体カバーは特に接着剤で繋がっているわけではないので、引っ張るだけで簡単に外すことができます。
しかし、どうにも外す場所は見当たらない。


そこで、まずは吸盤を用意しまして。


本体背面にぺたり。


引っ張ると取れます。

吸盤はこういう丸がいっぱいついたタイプでなくとも、よく窓にくっついてる100円ショップに売ってそうな普通の吸盤で問題ありません。
カバー自体そこまで強くハマっていないのと、本体背面は本当につるつるしているので吸盤が良くくっつくため、吸盤が外れることはそうそうありません。
むしろ、カバー外したあとにどうやって吸盤を外そうか悩むぐらい。
普通の吸盤でそれぐらい強固に張り付くので大丈夫です。

余談ですが、今回使ったこの吸盤。
PS3コントローラーに装着し、吸盤部分にスマートフォンを付け、スマホゲームをPS3コントローラで遊んでしまおうという商品なのです。
完全に違う話ですが、もし興味があったらどうぞ使ってみてください。

……と思いましたが、吸盤式のタイプは今は売ってない模様。
今買うならPS4コントローラで使うグリップ式が主流なんでしょうかね?
まぁ、あんまり脱線してもアレなのでこの辺にしておきましょう。

バッテリーの取り外し

カバーを取り外したら、次は背面のネジを外していきましょう。


上部、下部、それぞれカバーがあるので外しましょう。
ネジは100円ショップで手に入るような精密ドライバーでも問題なく外せます。
ネジ部にシールが貼ってあるため、これを外すと保証が受けられなくなるので注意しましょう。
……が、元々日本で展開してない機種。
サポートなんて有って無いようなものですし……特に問題はないでしょう。一応自己責任で。
っていうか最初に書いたフォーラムに「ロクにサポートしてもらえなかった」って書いてあったし。

カバーを外したら次は電池を外します。
まずコネクタを外しましょう。

電池からニョキっと生えてるコネクタがバッテリーコネクタです。
爪で上に引っ張れば簡単に取れます。

コネクタを外したら次はバッテリーを本体から取り外します。
このバッテリー、実は粘着テープでくっついています。
上の画像はバッテリーを交換したあとの画像なので、そこにはついていませんが、初めて背面カバーを開けたのであればバッテリー下部に何かシールのようなものが二枚張り付いていると思います。
それが、本体とバッテリーを接着している両面テープです。

この両面テープは引っ張ると粘着部を取り去ることができる優れものなので、これらを引っ張って剥がせば簡単に電池は外れる……のですが、私は加減がわからず粘着テープを引きちぎってしまいました。
それも両方も。
ダメじゃん!
こうなったらもう外せません。

とはいえ、どうにか外さないといけないのも事実。
一番小さいマイナスドライバを溝にハメて、てこの原理で無理矢理外すことに。
※危ないのでやってはいけません!

ぐりぐりじわじわとバッテリーを持ち上げていきます。
粘着テープがぺりぺり剥がれる音が聞こえる。
※危ないのでやってはいけません!!

ここで何か妙な臭いがすることに気が付きます。
っていうか煙が出ている。
って電池に穴開いとるやないけー!!
※危ないのでやってはいけません!!!

怖いのでもうここでやめたい(やめましょう)
しかしここでやめたところで、穴の空いた電池はここにあるまま。
なんとか外して処理したいところ。
というわけで万一爆発しても被害をできるだけ抑えるために、保護ゴーグルと手袋を装備、庭で分解作業を行うことにしました。
※危ないのでやってはいけません!!!!


なんとか爆発せずに取り外せました。
見えますかねこの穴。
電池パックって結構柔らかいんですね……こんな簡単に穴が空くとは思っていませんでした。
そして穴が空くと電池パックがぶくぶく膨れていくんですね。怖い……
皆様は、もしも粘着テープが外れてしまったら諦めましょう。
危ないのでこんな方法でやってはいけません!!!!!
何かもっと良い方法があれば、是非教えてください!
いや本当に!!

最後はバッテリーの装着

無事にバッテリーを外せたら、次は新しく用意したバッテリーを取り付けましょう。
外したバッテリーはバッテリー回収ボックスへ。
電気屋にあると思います。

さて、バッテリーの取り付けは簡単です。外したときと全く逆の手順を踏めば良いだけです。
バッテリーを外した部分に、新しいバッテリーをハメ込みます。
スカスカですが問題ありません、上下のカバーをネジで止めればほとんど動かなくなりますし、若干動いたとして本体背面カバーがあるのでバッテリーが外れることなんてまずありません。
不安なら貼り付けてもいいですが……私はさっきみたいにバッテリーを外せなくなることの方が怖いです。
バッテリーをハメたら、バッテリーのコネクタを本体基盤に装着して終わり。
新品のバッテリーはコネクタ部分に"癖"が付いていないためなかなか本体基盤へ装着するのが難しいですが、頑張ってハメましょう。

内部の上下カバーをネジで止める前に、一旦電源を付けてみましょう。
起動確認ができたらネジを締め、背面カバーも付けて、これで完成です!

タップ無反応の不具合は直ったのか

さて、バッテリーを換えたことで、当初の目的であるタップ無反応の問題は解決したのか。
バッテリーを換えたあとは見違えるように動作が良くなりました。

……しかし、直ったかと言われると……?

確かに動作はよくなりました。
タッチが無反応なこともほとんどありません。
ですが、"ほとんど無い"というだけで"完全になくなった"というわけではないのが若干引っかかります。
根本的な原因は別なところにあるのかもしれません。

最初に書いた海外フォーラムでも、直ったという方と直らなかったという方がいました。
「電池は原因の一つではあるけど、もっと他に問題になっている部分がある」ということなのでしょうか。
ちょっとよくわかりませんね。
まぁ、前よりマシになっただけ良いとしましょう。

まとめ

1.新品バッテリーを用意する
2.背面カバーを吸盤で引っ張って外す
3.内面カバーが上下に二つあるので、精密ドライバーで外す
4.バッテリーのコネクタを外す
5.バッテリーの粘着テープを外し、バッテリーを取り除く
ドライバーぶっ挿してテコの原理で外そうとしないこと!!!!!!!!
6.新品のバッテリーに入れ替える
7.新品バッテリーのコネクタを本体基盤に付ける
8.内部カバー、背面カバーを元通りに装着

手順のまとめはこのようになります。
吸盤で引っ張ったりネジ回したりするぐらいなので、作業内容的には難しくありません。
が、バッテリーに付いてる両面テープが上手く外せなかったときが危険です。
リチウムイオン電池に下手に負荷を掛けると爆発したりして本当に危険なので、無理な作業はしないでください。
フリでもなんでもなく本当に危ないです。
[リチウムイオン電池 爆発]等のワードで検索をかけてみるとわかりますが、通話中にスマホのバッテリーが爆発して大怪我を負った方の記事が沢山出てくると思います。
小さなバッテリーですが、それぐらいの破壊力を持っているのです。

とはいえ、普通に扱っていれば問題になることはまずありません。
今回も粘着テープを外せていれば普通に済んだことですし、そこまで怯えるようなことではないです。
……再三書きますが、

ドライバーぶっ挿してテコの原理で外そうとしないこと!!!!!!!!!!!!!!!